国際協力

《中高生からみるSDGs》SDGs2番『飢餓をなくそう』

飢餓をゼロに

 世界の飢餓問題は、2015年に国連本部で採択された「2030年アジェンダ(SDGs)」の達成の基盤となり、世界でも飢餓が深刻な南アジアやサハラ以南アフリカといった発展途上国では特に、一刻も早く現状を打破する必要があります。

世界の飢餓の現状

 現在の世界の飢餓状況を見ると、世界人口のうちの約8億1,500万人(およそ9人に1人)が栄養不良に陥っています。さらに途上国では栄養不良率が人口の12.9%と、とても深刻な状態です。
 しかし、世界のSDGs進捗状況は、栄養不良状態にある人々の割合が2015年の10.6%から2016年の11.0%と上昇傾向にあります。
《出典:持続可能な開発目標(SDGs)報告2018》
 

この状況を打破するために、世界で様々な対策を講じる必要があるのです。

具体的な対策とは?

それでは、世界の飢餓を食い止めるためには具体的にどのような対策を講じる必要があるのでしょうか。飢餓問題には様々な要因が折り重なって生まれているものが殆どですが、まず注目すべきは、「食品ロスの削減」という点です。食品ロスは、食用として生産された食べ物を消費せずに廃棄するということですが、毎年世界で生産される食料40億トンのうち、およそ3分の1が失われているという実情があります。特に日本ではこの問題は深刻で、2016年の調査では年間約643万トンの食料が食品ロスによって失われていることがわかりました。

《参考:事業系および家庭系の食品廃棄物発生量、再生利用量の主要国比較/農林水産省》

 一人当たりの食品廃棄物量の主要国ランキング(上図)では、日本は6位と高い順位に位置していることが分かります。また、このグラフからわかることは、食品廃棄量の多さが伺えるのは、ほとんどが先進国であるということです。

なぜ、食品ロスが生まれるのか

 それではなぜ、このような食品ロスは生まれるのでしょうか。
 日本の食品ロスを例に考えると、年間の食品ロス量643万トンのうち、事業系は352万トンで、おもに規格外品、返品、売れ残り、食べ残しなどが原因です。レストランやコンビニエンスストア、ファストフード店などがその代表例として、毎日売れ残りや食べ残しの食品が大量に廃棄されている現状にあります。

 また、一方の家庭系の食品ロスでは、まず一つに「食べ残し」、そして「賞味期限・消費期限切れ」などが挙げられるのではないでしょうか。

考察

 本来、世界で1年に生産されている40億トンの食料というのは、世界中で均等に割り振れば十分に足りているといえる量なのです。にも関わらず栄養不良状態にある人が多く存在しているというのは、こうした食品ロスが食料を必要とする人々の分までを圧迫してしまっているという実情があるからです。

 実際、日本の食料自給率(自国で生産している食料の割合)は38%と、海外からの輸入に頼り切っています。そして結果的にその多くの輸入食材も廃棄されることになっているのですから、平たく表現するとすごく「もったいない」です。現状、交通インフラの整備が滞り食料を供給できなかったり、取引市場での食料価格の高騰などを理由に、途上国と先進国では食料の手に入りやすさに大きな開きがあります。さらに地球温暖化による気候の変動や異常気象によって食べ物をつくる環境が厳しくなる中、一番その影響を受けてしまうのは、輸入に頼るだけの資金が心もとない途上国です。 そのため普段から個々人が食品ロスを生まないよう、意識改革をすることが必要だと考えます。自宅の冷蔵庫の中に消費期限の近い食品はありませんか?廃棄せざるを得なくなる前に消費してしまいましょう。飲食店で食べきれない分を注文してお腹がいっぱいだからと食べ残しをしていませんか?自分が無駄にしたその食料で救える命があるということを忘れずに生活していきたいですね。

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