環境

《中高生からみるSDGs》SDGs7番『エネルギーをみんなにそしてクリーンに』

エネルギーをみんなにそしてクリーンに

 現代的な生活をする上で、私たちはエネルギーへ依存しています。もはや、エネルギーのない世界で私たち人間が生活していくことは不可能と言っても過言ではないでしょう。国連が定めた「2030アジェンダ(SDGs)」では、化石燃料の使用を減らし再生可能エネルギー(風力・水力・地熱など)に移行することが求められています。

現在のエネルギーの主流である『化石燃料』とは?

 化石燃料とは、一般的に石油・石炭・天然ガスなどのことで、微生物などの死骸が蓄積され何億年という時間をかけて化石になります。効率よく発電できるために、産業革命以降の人類の生活に関わってきたエネルギーです。主に火力発電所で使用されており、化石を燃やして水を蒸発させ、その力でタービンを回して発電するという方法でエネルギーが作られています。そのために大量の二酸化炭素が排出され、地球温暖化の一因となっています。現在、世界のエネルギーの大半は化石燃料から作られています。特に日本はその割合が大きく、経済産業省が発表しているエネルギー白書には各国の化石エネルギーへの依存度が以下のように記されています。

-日本(石油41.5%、石炭26.9%、天然ガス23.9%、計92.3%)
-中国(石油18.4%、石炭64.8%、天然ガス5.8%、計89.0%)
-アメリカ(石油36.3%、石炭15.8%、天然ガス30.1%、計82.2%)
-フランス(石油28.5%、石炭3.5%、天然ガス15.7%、計47.7%)
《出典:経済産業省『エネルギー白書2019「第211-3-2:主要国の化石エネルギー依存度(2016年度)」』》

 このように、日本のエネルギーにおける化石燃料への依存度は非常に高く、2019年に開催されたCOP25(地球温暖化対策を議論する国際会議)では、化石賞(温暖化対策に消極的な国に送られる賞)というなんとも不名誉な賞を日本が受賞しています。

クリーンなエネルギーとは?

 SDGsでゴールとされているクリーンなエネルギーとは、一般的に自然エネルギーと言われています。風力発電や水力発電、太陽光発電などのことで、発電する際に二酸化炭素(CO2)を発生させずに、元々地球にあるエネルギーを用いた発電のことです。これらは、化石燃料に比べると地球への負担が少ないと考えられています。

つまり

 ここまでの話をまとめると、すぐにでも日本は化石燃料の使用をやめて自然エネルギーに置き換えるべきだと考えられます。では、なぜ世界は変わらないのでしょうか?化石燃料と自然エネルギーのそれぞれのメリット、デメリットを比較します。

化石燃料

メリットデメリット
・効率よく発電することができる
・安定して、発電できる
・比較的安価である
・二酸化炭素を排出する
・いずれ、枯渇する可能性がある

再生可能エネルギー

メリットデメリット
・二酸化炭素を排出しない
・枯渇しない
・既にあるエネルギーを利用できる
・資源に費用がかからない
・費用が膨大
・気候によって、発電量を左右される

 もちろん、環境問題を考えより自然にそして地球に優しいエネルギーを作る方法を使うことも重要です。しかしながら、自然エネルギーでは気候によって発電量が左右されてしまうという問題があります。例えば、全く風のない日であれば風力発電は使えませんし、曇っていたり、雨や雪の日には太陽光発電は使うことができません。私たちの暮らしの上で、必要不可欠であるエネルギーだからこそ安定して供給されることがとても重要だと考えます。

 しかし、日本で本当にそれは可能なのでしょうか?日本は、国土の多くを森林が占めています。果たして、今の化石燃料をカバーできるだけの自然エネルギーための土地があるでしょうか?風力発電では、広大な土地が必要不可欠です。ヨーロッパでは、水上に風力発電機を設置しているところもあります。しかし、日本では利用できる浅瀬が少ないため浮遊型を使うことになります。それは、技術面・費用面から考えてむずかいしいと考えられます。また、太陽光発電もまた土地が必要です。水力発電にしてもダムが必要になります。土地の確保のために、森を切り開いていたらそれこそ環境破壊なのではないでしょうか?建物の上に、太陽光パネルを設置するなど様々な策が講じられていますが、現実的に日本国内のエネルギーを自然エネルギーで賄うことには限界があるのではないでしょうか?

 化石燃料を全て、自然エネルギーに変えるということは簡単です。しかしながら、実際問題として可能なのかどうか?しっかり、検討する必要があると思います。

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