環境

《中高生からみるSDGs》SDGs14番『海の豊さを守ろう』

海洋プラスチックゴミ

 プラスチックがクジラの胃の中から大量に発見されたり、海岸がプラスチックで埋め尽くされていたり….。海洋プラスチックゴミに関するニュースを皆さんは一度は見たことがあるのではないでしょうか。世界でも、日本国内でもプラスチックを減らしていこう、という動きが大きくなってきました。

リサイクル、バイオマスプラスチック

 よく海洋プラスチックゴミ問題の解決としてリサイクルやバイオマスプラスチックが、挙げられます。実際に飲食店でば「100%リサイクルプラスチック」「バイオマスプラスチックストロー」等の言葉をよく見かけます。しかし、リサイクルやバイオマスプラスチックがプラスチックゴミ問題の根本的解決には繋がりません。以下がその理由となります。

リサイクル

品質

 プラスチックはリサイクルをすればするほど品質が落ちていきます。そのため何度もリサイクルできるわけではありません。なので最終的には焼却処分される、又はポイ捨てされて海に流れ着く可能性もあります。

マイクロファイバー

プラスチックをリサイクルして出来た素材から衣類が作られることがあります。しかし合成繊維から出来た服は洗濯をするときにマイクロファイバーと呼ばれる小さなプラスチックが大量に発生し、海に流れてしまい新たな海洋プラスチックゴミを生み出します。

バイオマスプラスチック

 バイオマスプラスチックとは植物等を原料にして作られたプラスチックのことをいいます。近年、石油由来のプラスチックの代わりにバイオマスプラスチックがよく使われるようになりましたが、リサイクルと同様知っておくべき問題点があります。

全てが100%バイオマスではない

バイオマスプラスチックはいくつか種類があります。バイオマス由来が100%でなくても良いため、中には原料の30%がバイオマス由来、というものもあります。

生分解性

 バイオマスプラスチック=生分解性だと考える人も多いですが、この二つは別のもので、バイオマスプラスチックと生分解性プラスチックを総称してバイオプラスチックといいます。生分解性といっても分解される環境が決まっているものもあり、海の中では分解しずらい生分解性プラスチックもあります。”バイオマスプラスチック”という名前からポイ捨てしても自然に分解される。等の誤解が生まれることもあるため、利用する人へのきちんとした説明が必要となります。

つまり

 リサイクルやバイオプラスチックは場合によっては有効活用することが出来ます。(医療現場のようにプラスチック製品が必要な所等)しかし使い捨てプラスチックの多くはリサイクルも難しいですし、ポイ捨てされれば海に流れ着いたり、生物に影響を与える可能性があります。私たちはゴミを出した後の処分方法や新しい素材に頼るよりも先に「ゴミ減らす」ことに取り組んでいく必要があります。現代の生活はいわば「プラスチックに飲み込まれている」と考えています。野菜、パン、お菓子、肉、ラップ、シャンプー等のボトル….プラスチックは生活の中で欠かせないものとなってきています。
 しかし、一度立ち止まって考えてみましょう。「それは本当に必要かな?」と。実は、意外と必要じゃなかったり、代替品があったりします。現代の生活は本当に必要?と考えてしまうもので溢れています。石油由来のプラスチックに変わる様々な新素材が開発されていますが、そのような素材をそもそも必要のない(包装や容器等)ものに使う必要があるでしょうか。自分自身が変わるのではなく、周りの環境を変えようとする(つまりゴミを出した後の処分や使う量を変えないで材質を変える)と、中々根本的解決に繋がらないことが多いのです。

p.s プラスチックを減らすどんな方法があるのだろう、と思った方へ。

 ・プラスチックフリーの野菜を買う
(農家から直接、一部農協や道の駅、ファーマーズマーケット)

 ・量り売りを利用する
(自分の地域にあるか調べてみてください)

 ・手作りを増やしてみる
(食べ物、化粧品、洗剤 etc)

 ・代替品を使ってみる
(竹歯ブラシ、蜜蝋ラップ)

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