インタビュー

人と人との繋がりは成長と新たな挑戦を生み出す。

人と人との繋がりは成長と新たな挑戦を生み出す。

SDG17パートナーシップのターゲットの中で重要視されているのはマルチ・ステークホルダーに対して意識を向け、様々な組織と個人が連携し貧困などの根本的な社会課題の解決のために動き出すことであると明記されている。今回はアフリカのルガンダで現地のシングルマザーとNGOと連携し貧困と格差問題を解決するために社会的企業設立のために奔走している女子高生山田果凛さんからパートナーシップの本質に迫る。

行動の原点はインドでのある少年との出会いだった。

10歳から16歳までタイで育ち、現在は沖縄県で暮らしている山田さん。現在の社会的企業の起業を志すまでにどのようなエピソードがあったのか行動の原点を伺った。

 「どうしても救いたい子がいるんです。」タイの学校では私立学校に通っていたものの貧困地域の友達とも接する機会があり、貧困や格差に対して幼い頃から問題意識を感じていた。次第に自分はなぜ学校で学んでいるのかに疑問を抱えながら不登校になってしまう。

 そんなある日、父親からの誘いでインドへ旅行に行ったことが自分の人生において大きな転機になったと話す。冒頭の言葉は旅行中に出会った物乞いをしていた少年に対して強く抱いた言葉であり、当時は自分よりも頭の良い少年が救われない社会はおかしいと強く感じたと話す。現地で頑なにその少年を救おうとしていた時、ある方からこう言われたという「1人を救ってもこの問題は何も変わらない。」

 その時にインドでは想像を超える数の貧困に苦しめられている子供が暮らしているという事実に改めてハッとさせられた。その後、山田さんはインドの孤児院でのボランティアを始め、幸せを与えることのできる学校教育の大切さを学び、また1食たったの15円が得ることができないために絶えていく命があることに憤りを感じていた。当時は何もできなかった自分に無力感を感じていたと話す。そんな中、現地の国連の職員の方が話してくださった「あなたは恵まれているのだからもっとビックになって多くの人を救って欲しい」という言葉を胸にがむしゃらに勉強し、再びインドの孤児院へボランティアのために訪問した。

 しかしながら次第に社会支援はボランティアだけではやっていけないと感じるようになり、今の支援活動をもっと継続的にできる人になりたいと思うようになっていった。そして大学出願が迫る2月、途上国でのビジネスを学ぶためにルワンダでの研修に参加した。現地ではICTのベンチャーが名を響かせ、研修内容も自分のイメージとは違ってはいたものの視点をずらせば貧困や社会格差の問題が取り残されている姿を見ることもあった。

 そんな中、現地のマーケットでイミゴンゴと呼ばれる伝統工芸品と出会い、デザインの可愛さに一目惚れした。店頭に並ぶものはどれも大きいサイズのものばかりだったので店の方と仲良くなり、連絡先を交換し、改めてジュエリーなどの小物商品を一緒に作らせていただいたと話す。これからすぐに現地の20人のシングルマザーの方に日本などで販売できるジュエリーに加工していただく雇用を提供し、それらの商品をオンラインショップで販売しながら「社会の格差をなくし、一人でも多くの子供を守る」というミッションを果たしていきたいと山田さんは社会的企業の起業を決意されていた。

 果たしてパートナーシップとは何だろうか。山田さんからバックグラウンドを伺いながら強く感じたのは目指したいことに対して直接的に影響する人とただ繋がるのではなく自分が間接的に影響しているステークホルダーを含めたコミュニティ全体に責任感をもち、必死に他者のために貢献し、動き続ける姿や思いに対して共感をした方が自然と集まっていくことこそが本質的なパートナーシップなのではないかと考えさせられた。

 山田さんの姿は現在の自国や自分ファースト社会の時代に対して必要不可欠な存在だと強く感じた。

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